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レンタカーで台湾旅行してみました。2016年10月18日

「台湾の交通事情は良くなくてレンタカー旅行は危険」との情報がインターネットで見かけます。でもよく読んでみると「自分でレンタカーを運転した人がそう言っているのではない」ことに気が着いたのです。

バスやタクシーに乗っていて「街中を見てビックリした」的な情報なのでした。

そこで、初めての台湾旅行を実際にレンタカー利用した記録をUPしました。

私もネットで台湾ドライブについて情報を集めましたが、もし自分が事前に知っていたら参考になっただろうと思われる内容を以下の順に書いています。

 

  1. 台湾のレンタカー旅行を計画している方に伝えたいこと。

  2. 有名温泉をハシゴする旅のスケジュール

  3. インターネットとメールでレンタカー予約

  4. 空港で車のピックアップ

  5. 高雄空港から四重渓温泉へのドライブ

  6. 四重渓温泉から台南の関子嶺温泉へドライブ

  7. 台南市内を車で観光

  8. 車の返却

 

 

伝えたいこと

1-日本の都会を運転している人であれば台湾ドライブはできると思いました。

 今回台湾をドライブして「日本ほど道が狭い国は少ないのだな」と気が着きました。(イタリアも道狭いし路上駐車もビッシリですが)

高雄、台南、屏東をドライブしましたが、都市在住日本人なら一度は経験するドアミラーを倒してすれ違うような非人間的な道は台湾にはありませんでした。(正確には四重渓温泉に50mほど狭い道抜け道があった)

世界一狭い日本の道(たぶん)を日々運転している私と同行の妻には台湾の広めの一般道や高速道路はむしろ余裕でした。

2-もちろん台湾特有の道路事情はあります。気が付いたら高速道路に入っていたり、バイクに包囲されるとか(なので「サーキットの狼」のようにスピードは出せない)、恐怖のランナバウトとか、田舎に行くと交通ルールが緩い(道路で寝ている犬がいる等)等々は、新鮮な経験でした。

3-ただし、台湾ドライブは2人でしましょう。カーナビがあってもナビゲータがいるといないとでは大違い。

 無事故で旅行したければナビゲータを助手席に!

 

今回の旅行スケジュール

1日目 10/18(火) 朝

成田空港から高雄空港に入国。

高雄空港から四重渓温泉にレンタカーで移動。

2日目 10/19(水)

四重渓温泉から台南の関子嶺温泉にレンタカーで移動。

3日目 10/20 (木)

夕方に新幹線台南駅にてレンタカー返却。新幹線で台北に移動。

4日目 10/21 (金) 夜

台北松山空港から羽田空港に帰国。

 

 

レンタカーの予約

英語は伝わる。返信は中国語なので訳サイトを使って対応。

ネットで調べたところ、和運レンタカーが別の営業所への返却(いわゆる乗り捨て)に対応しており、かつ英語での予約サイトがあったのでここを利用することに決定。

今回は高雄空港でピックアップして高鉄(新幹線)台南駅にて返却です。

さっそくホームページから申し込むと翌日にメールが来ました。

英語でやりとりできるので安心。指示通りクレジットカードの情報を返信したところ、台湾の運転免許は持ってますかとメール来たので「中国文の翻訳を持って行けばいいよね」と返信したら、ここで突然中国語の返信が来ました。

うーむ、わからん。翻訳サイト使ってもおおまかな内容しか把握できず車が手配されたと確信が持てないのです。これ以降はこちらから「なるべく平易な英語」で質問しても100%中国語の返信がくるようになりました。

窓口の方は、英語のReadingは出来るがWritingは苦手のようです。日本人と同じだ(^O^)/

そこで以下のように、中国語混じりの英語使って

Attached, you can find our 日本當地駕照 and 日本駕照的中文翻譯版本.

Can we drive in TAIWAN?

謝謝

夫婦2人の運転免許証と中国文翻訳をJPGファイルでメールに添付して送ったところ、

という返信が来て「なんか、いけそう」ということで、チョッピリの不安を残しつつ現地へ行くことに。ここまで5回のメールやり取りでしたが1営業日で返信が来ていました。

 

旅行:初日

高雄空港でレンタカーピックアップ

日本語カーナビがあります。

高雄空港のサイトではレンタカーデスクが空港内にあるように書いてありますが、行ってみるとそんなのない。見渡すと「Rental Car⇒(だったかな)」の表示があるので、空港の外へスーツケース引きながら3分ほど歩くとレンタカー会社の営業所発見。

中に入って見ると3社のデスクがあって、和運租車の李さんにメールのコピーを見せると、きちんと予約がされていてひと安心。李さんとても親切で、英語バリバリ通じる。この時点で旅の不安は一気になくなりました。

       ↑李さんと私。

李さんいろいろ心配してくれて

「ここに行くのです(四重渓温泉の場所を道路地図で指さす)」と言うと

「2時間ぐらいで着きますよ、台湾でドライブしたことありますか?」と聞きます。

「ないけどビジネスでアメリカは何度も走ってます。ドイツもドライブしました。」と返事すると

「そうですか。台湾は右折のとき、すり抜けモーターサイクルに注意して下さい。」など。

メールで頼んでおいたカーナビ(ガーミン製、日本語表示する)の使い方も教えてくれました。「自分でやって見て」と言ってくれて検索の方法も数分でマスターでき、四重渓温泉へ目的地を設定して講習は終わりです。

レンタルしたトヨタのヴィッツのひととおりの説明が終わってから、バックからごそごそケーブルとか取り出していると「それ、なんですか?」と聞くので「スマホのナビも併用するので、シガーライターから充電するんです」と言ってから、カーナビの電源がシガーライターから取るので、充電できないことに気が着いた!

えーまずいと思ったら李さんがハンドル横を指さして「USBポートがあります」とのこと。

おお、USBにつないだらちゃんと充電してる、完璧だ。李さんいろいろありがとうございました。

李さんがゲートのバーを開けてくれて「行ってきます」。高雄の幹線道路にデビューしました。ここまで受付から40分ぐらいかかりました。

カーナビは正確です。一度だけ高速入ったのに側道をしばらく表示したことがありましたが、それとわかるので問題なし。

 

高雄空港から四重渓温泉へのドライブ

「カーナビがあっても人間ナビにかなうものなし。台湾ドライブは2人でしましょう。」

幹線道路はバイクがいましたが、気になるほどではなく、車の流れのスピードも日本と変わらないな。

(それより北京とちがって風景がやけに日本らしい。ここは外国なんだろうか、看板見ると外国だけど。)

カーナビの表示が細かくて、操作にもそれほど慣れていないので、家内に口頭補助してもらいました。家内は普段運転するので、進路変更など指示が的確。これが助かった。私はカーナビ見ないで運転に集中できるのです。

高雄郊外になるとバイクがどっさりと増えてきました。しかも私の車のすぐ横に居る。慎重に走りますが、バイクの無謀運転とかはなかったので怖さはないです。

 

四重渓温泉

「日本の道は狭すぎて台湾の人怖くて走れないでしょ。日本人の運転スキルは世界に誇れる(たぶん)」

高雄空港からほぼまっすぐな道路を南下する事1時間半、四重渓温泉への分かれ道に来ました。

ここでスマホのナビが左折を音声で指示。でもカーナビは次の信号で左折するように表示しているので、ここはカーナビを信じて走りました。結果は正解。山道を上がっていくと20分ぐらいで温泉街に入りました。

ここで道が日本みたいに狭くなってることに気がつきます。台湾は高速でも田舎道でも日本より広め。でも温泉街の道は日本の道走っているようでした。

温泉街を走っていると、「犬いる、気をつけて」と家内の悲鳴が。良く見ると道路脇に黒い犬が寝てる!

(黒いので暗闇に溶け込んでいる)。台湾の犬はノーリードで堂々として生活しています。レストランに行くと入口に「看板犬」もいるし。

まさに台湾は犬のパラダイスである。

地方の商店街では犬に注意。

朝から往来の真ん中で腹出して寝てる犬。

首輪つけているので野良ではない。↓           ↓例外的にリード着けて散歩している柴犬を発見。

旅行:2日目

四重渓温泉から台南の関子嶺温泉

「まさに台湾の高速はパラダイスである。」

快適な高速道路、片側3車線あったりする。車もすごく飛ばしているわけではありません。妻も普通に運転してました。

アウトバーンを走ったことがありますが、120km/h位の速度で走っていても、遠くからパッシングされてあっという間に追い抜かれたことがあります。その速度差が100km/hある感じで「どぉん」と抜いて行くとやっぱり「ひゃー」って思います。台湾はもちろんそんなことない、平和です。

サービスエリア(服務)も日本そっくり。(日本が台湾にそっくりなのかも)帰国してからサービスエリアを「フクム」と言うようになりました。

なお、一般道で給油しましたが、セルフではなくお姉さんが入れてくれます。

スマホの「Tap&Talk 台湾に行こう」というアプリで「レギュラー満タン」と中国語でしゃべってもらいました。

 

この日は高雄の原住民文化園に最初に寄ったのですが、途中の一般道で、大学門前の商店がごちゃっとあるところを通ったのです。バイクが道一杯で路駐もあって徐行しながらじわじわ進んでいたら、横にいた自転車のおばあちゃんがなんと私の前に割り込もうとするんです。家内の悲鳴が上がりましたが、こっちも車速が10km/hぐらいだったので別に危ないとは思いませんでした。自転車のお年寄りは警戒しましょう。

 

そんなこんなで、この日は鳥山頭ダムも観光しつつ台南市の外れにある関子嶺温泉に19:00ごろ着きました。

 

旅行:3日目

台南市内

朝10時ごろ。道広いでしょ?(右のバイクの子、信号待ちでスマホやってる。)

やはり外国人ですから慣れてない道でスピードは出せない。追い抜かれますが安全運転だから大丈夫です。

もし、台湾でスピード出して街中走れるのなら、その心臓に敬服します。

 

それとランナバウト(環状交差点)を初めて経験しました。(台湾の都会にはランナバウトがフツーにある。)

   ↑焼津にあるランナバウト(台湾は右側通行なので反転して見て下さい)

 

これが怖い。たとえて言うと、大阪環状線を北浜で降りるとすると、初めての人は3周とか回らないと降りられないじゃないですか、交通量がすごいし。(うまい表現じゃなくてスミマセン)

大阪環状線の超小型版がこのランナバウトです。

参考のサイト:http://sakicchoman.blog.jp/archives/1039312500.html

ループに入って出ようとしても出口渋滞していて列に入り込めない。カーナビの示す出口が次なのか、次の次なのか出口間の距離が近すぎてよくわからない。しかもループの中は結構早い速度で回ってる、これは恐怖です。ランナバウトの手前で右折して遠回りしようと思いましたが、ヘンな道に入り込むのも不安があって、10箇所以上のランナバウトをびくびくしながら通過しました。

最後の方には、取りあえずループの一番内側に入って4周ぐらい回る覚悟でじわじわと外周出口に向かうようにしましたが、台湾はバイクよりもランナバウトがよっぽど怖い。

 

そんなこんなで台南の古刹、安平に着きました。

広いコインパーキングがあります。出る時はATMみたいな装置を操作するのですが、中国語で意味不明。

別の人がやっているのを見ていると、車のナンバーを入れていたので、やってみました。

そうすると、入庫した時間を聞いてくるので、入力すると、4台の車のフロントの写真が表示されます。

自分の車をタッチすると精算が始まります。意外と簡単でした。

市街地で受付の人がいる駐車場も使いましたが、言葉が通じない以外は日本の駐車場そのまま。

駐車場のおじさんのお時儀とか振る舞いが日本そっくり。今までこんな日本ぽい国に行った事なかったです。

なお、

台南市の駐車場分布数 = (東京都内の分布数) - (都内のコインパーキング数)

つまり、走っていれば駐車場は見つかります、という感じでした。なお、道が広いから路駐は東京都内よりやりやすいですが、駐車違反にはキビシそうです。

 

台湾新幹線 台南駅でレンタカー返却

ある方も書いていましたが、レンタカーの返却が最後の難関でした。

街の営業所ならすぐわかるのでしょうけど、高鐡(高速鉄道)台南駅のレンタカーは、どこに返却していいかわからない。4周ほど駅周りを回ったけど、ウロウロしてタクシーに怒られました。結局、ちょっと離れたところに路駐して、駅のレンタカーデスクに行ってお兄ちゃんに車まで一緒に行ってもらいました。

(レンタカー駐車場は最後までどこにあるかは不明のまま。)

レンタカーの精算は日本と同じでカードでしましたが、ETCの高速代は現金で支払いでした。

なんだかんだで小一時間かかってしまいました。

 

ここで車とはお別れで、新幹線で台北に移動です。

台北は地下鉄が充実していますから車で移動する必要もないですが、例えば台南の鳥山頭ダムは歩いて観光するには無理な大きさです。多くの方はタクシー観光していますが、レンタカーだったら自由に移動できます。

台湾郊外を観光するのならレンタカーには大きなメリットがあることがわかりました。

​以上、これから台湾ドライブされる方々の参考になればうれしいです。

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